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焼き鳥とBeatles (その2)

《というわけで、その2です。》

あたし「お兄さん、なんで今日はビートルズだけなの?」
焼き鳥のお兄さん「いつもオールディーズなんで、たまには気分変えようかなと思いまして….」

ふーん。

焼き鳥をムシャムシャ食べながら、私はこんなことを考えていました。

はるか昔、もう17年も前のこと (うわーっ)、某心理学研究所に通いはじめました。
そこでは、人の心を扱う仕事は文字どおり命がけだということを見せていただきました。
当時はヒーリングはもとより、心理療法さえポピュラーではありませんでした。
そうゆうものに通っているとか、興味を持っているなんて気軽には言えない雰囲気が
あった時代だったような気がします(私は平気で言ってましたが・・・)。
心理療法の現場で、
顕在意識ではまったく思っていもいないトラウマや感情が無意識の中から表れてくる様子を見て、
魔法みたいだなと思ったものです。
魔法みたいでそれでいて知的なセラピーという仕事に最初はとっても憧れました。
ですが、当然、ご自身もそしてセラピストにとっても非常にヘヴィーな状況のク
ライアントさんもいらっしゃいます。
そうした人が立ち直っていくのをお手伝いしている先生を見てとても尊敬をしていたものの、
憧れでできるようなものではない、人のために命をかけるなんて私には無理と思って、
その憧れは半年ともたず跡形もなくさらっと消えていきました。
つい最近まで自分のことでせいいっぱいでしたからねー。
そんな私にはどう考えても無理でしょ?。
人ってとっても強いものだと思いますが、それと同時に本当に繊細でよね。
そんな繊細なものにかかわれるような私ではなかったのです。

これは本当にリコネクションの進化促進の結果だと思うのだけど、
背中を押されるようにして気が付いたらヒーリングの仕事をはじめていました。
本当に決意した瞬間とか、将来計画とかなかったもの。
あれれー、みたいな。
とはいうものの、心理学の研究所時代に人の心を扱うことは私の手に負えるようなものではないと思っていた経緯があるので、いつもいつも、私は人に害を与えていないだろうか、
人に害を与えることに加担していないだろうか、お客様にそして自分自身に対して
嘘をついていないだろうか、これでいいのかしら、と自問自答をくりかえしていました。
簡単にいっちゃえば、『本当にあたしがやっていいの?』という疑問です。
確かに、私がかかわっているヒーリングは、私が学んでいた心理療法ほどは、
シャープに人の心の中にと入っていくということはありません。
特に、リコネクティブヒーリング/リコネクションは相手のことを
なーんにも知らなくてもというか、知らないほうがニュートラルでよいぐらいなのですから。
とはいうものの、ヒーリングという場にいる限り、人の心に触れるということは頻繁に起こります
(本当はどんな仕事だって、そうですが….)。
なので、いつも心には『本当に私で大丈夫か?』という? マークがありました。

ビートルズがかかっていたその日も、
セミナーは無事終わったものの、
『ヒーリングを習得することが、本当に受講生さんたちにとってベストなことだったのだろうか?』とか、
『「私は特別、あなたは生徒」ではなく「私もできるのだから、あなたもできる」というスタンスを
貫いただろうか?』、
『教えることによって、私は受講生さんをを弱めたり、変なものにかかわらせたりしていないだろうか?』、
『私のエゴは増長されていないであろうか?』
と、いろいろな思考がわんさか出てきていました。ヒエーっ。
でも、こうした思考を一言でいっちゃえば、
『なんであたしなんかがヒーリングなんてもんを教えてるの?』ってことなんだと思います。

こんな思考にグルグルと巻き込まれて、
ビールはうまいながらも頭はグルグルのときに聞こえてきたのは・・・・

♪You say you wanna0 revolution.....

というジョン・レノンの力の抜けた声。


《しつこく、次回に続くわよ...》

コメント (3)

カズ:

それから、それから、続きを聞かせてー

ひとみ:

私は15年ほど前 あるセミナーで、心の奥深くに何重も鍵をかけ仕舞い込んでたトラウマが浮上した時、ほんとに
びっくりしました! 自分の潜在意識の中に顕在意識では
全く予想もつかないようなトラウマをもっていて、顕在意識
ではその事に全く気付いていないのに、自分の生き方、行動
その他たくさんの事への影響の大きさ!!
そのころから人間の心に興味を持ち始めました。
超現実主義で、自分の見たもの理解したことしか信じなかった私の人生が180度変わりました。
幸い、私は感情が開放されほんとに楽になりましたが・・。

そのころ私は結婚していて、その時の旦那さんは
ビートルズの熱狂的なファンでした。
特にジョン・レノンです。

>ひとみさん、
ジョン・レノンつながりでうちにくることになっちゃったのかしら?
しかし、感情が開放されてラクになって本当によかったですねー。

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2006年11月18日 22:13に投稿されたエントリーのページです。

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