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すごい本1

本屋で目にしてはず?と気になったまま、手にとっては戻すを数年繰り返していた本がありました。
ケン・ウィルバー著『グレースアンドグリット


1999年に日本で初出版されているんだけれど、当時は話題になったのかしら?
これほど、ハートの奥に届いて、悲しさの奥につねにある静かな喜びを思い出させてくれる本に出会ったことはありません。とうとう読みたくてたまらなくなったときには、絶版になっていて中古で手に入れて夢中で読みました。

米国の若き思想家ケン・ウィルバーがトレヤという女性と運命的な出会いをし、恋に落ち、結婚してすぐに、トレヤの乳がんが発見されて、その数年後になくなるのですが、その間のトレヤの日記とケンのコメントで構成されている一冊です。

人っていろいろな幻想を持ちますよね。
「あれがあったら、これがあったら、幸せ。」
とか、
「ソウルメイトにであったら、病気が治ったら、お金があったら、少なくとも今よりは幸せに違いない。」
とか….
そんな現世利益的なものを得ることは、幸せとは別って方もいますよね。
すると、もしかしたら、もっと精神性を高めることが大切なんて思って….
「人の役に立てば、自分のことがもっとわかったら、悟りの境地に達したら、私は今よりもよい人生を送れるはず」
とか….

そうした幻想に、容赦のない現実をとおして真実の光をあてて、そして、その幻想の向こうなのかこちらなのかわからないけれど、幻想のヴェールの奥にある人間の可能性やスピリットの光を見せてくれる本ですよ。

私は『グレースアンドグリット』を北海道出張中、
そして病気の親のところに滞在しているときに読みました。

ヒーラーとして、私は病気に対する見方を大変反省しました。

ある力のあるヒーラーの方に、自分が持っている思考のパターンが、すべての病気のそもそもの原因だと教えられたことがあります。そうかもしれないし、そうではないかもしれません。私にはわかりません。
確かに、自分の意識の持ちようで、免疫力が高まったりすることは間違いないと思います。そうした実験のデータもありますし。
でも、「いったいどの思考が何の病気を起こしているか」、なんて、人に完全にわかることなんてないと思います。それが正しいかどうかなんてわからないもの。
少なからぬ人が、何かの病気になったり、怪我をすると、自分の何が悪かったのかしらって考えるんじゃないかと思います。私もそうです。精神世界なことに興味がある人であれば、どんな思考が、どんなカルマがなんて思うかもしれないし、そうしたことには興味はなくても、罰が当たるなんて言葉もありますしね。

たとえば、もし「これこれの思考やものの考え方がその病気の原因だ」ということを誰かに言われて、あるいは自分で気がついて、それを改善して治癒したら、それはすばらしいことだと思う。
でも、思考を変えようと努力しても治らなかったら、あるいは、その考え方をなかなか変えられなかったら、どうしましょう。

そんなときには、原因さがしをし続けることが、病気というよりも、その人の自身が自分という存在を受けいれ、ハートが癒されるのを妨げることにさえなりえるかも。

自分の病気のことで原因探しするならまだしも、人に対しては本当に慎重にならなければいけないですよね。

病気という症状に集中しすぎるあまり、人の存在全体のことが見えなくなっちゃうっては本末転倒。
本当にそうかどうかわからない病気の原因になっている思い癖を探して指摘することにとらわれすぎて、
自分のあるいはその本人そのもののことを忘れちゃっていることって、
普段の仕事では気をつけてしませんが、プライベートや自分自身には多々してきたよな-。

特ここ数年引き寄せの法則ってはやっているじゃないですか。
『ネガティブな思いはネガティブなものを引き寄せ、ポジティブな思いはポジティブなものを引き寄せる。』
そうですよね。これって宇宙の法則の一つです。
でもです。宇宙の法則ってこれ一個じゃないですよ。
いろんな法則があるんです。
それなのに、引き寄せの法則だけが優位に働くわけないよね。
さまざまな宇宙の法則、さまざまな人のプロセス、さまざまな次元に存在するいろんな事象がからみあった中で起こっていることを私たちは体験しているはず。
だからさ、よく「引き寄せの本を買って、引き寄せたいことをイメージして実践していますが、効果ありません」とか聞くけれど、無理もないよね。まず、イメージを持つだけじゃ弱いし、プラス、法則は引き寄せだけじゃないですからねぇ。

<続く>

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コメント (8)

OMURO:

こんばんは。先日はどうも。そこそこ元気にやっています。時折ブログ覗いています。

ケンウィルバー?!なつかしい。岡田さんと出会った「あの場所」(妖しい言い方・・・)に行くきっかけになったホロトピックブレスを本で紹介していた人ですね。グロフとケンウィルバーのものを本屋でたまたま手にとって、「ぜひこれを受けてみたい」と思ってから、なんともう20年。

こういった本をとんと手に取ることもなくなりましたが、岡田さんの書評、理論派のケンウィルバーのものとは思えない雰囲気に驚き惹かれ、さっそくアマゾンで注文してしまいました。(とりあえず上だけ)

その他「原因さがしをすることが・・・」の話など今回のブログとりわけ深く共感しました。

今年はお盆すぎ、大学時代夏休みなど毎年1,2ヶ月ずつ住み込みで働いていた北海道の牧場の家に、家族で遊びに行く予定です。なんと25年ぶり!当時お世話になったご夫婦も、還暦をすぎ、孫のいるおじいちゃんおばあちゃん、僕は当時のご夫婦より年を取っている、というのが、なんだかうそみたい。会うのがうれしいような怖いような。

なんだか余談がながくなってしまいました。きりがないですね。ではではお元気で。

>OMURO くん

こんにちはー。
ケン・ウィルバー、なつかしいでしょ!
ケンって、理論派で、若いときから禅の修業をずーっとしているような人だけど、まじめな堅物って感じの人ではないみたい。(最近知ったのだけど)
3番目の奥さん、乳首ピアスだったりとか、
パンク音楽とか聴いたりするし。
なんか、私たちが勝手に持っていたイメージとは違うんだよね。

この季節、北海道いいよね。
家族で牧場に滞在って、子供たちにもいい体験になるねぇ。
楽しんできてくださいねー


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2009年08月05日 18:25に投稿されたエントリーのページです。

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